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部屋をキレイに保てる人のモノを手放す場合の判断基準とは?

お部屋の片付けが難しい原因は多くの場合、生活スタイル・環境に対してモノが多すぎることが原因です。当記事では必要なものを事前に把握する仕分けの方法と手順をくわしくご紹介します。
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ご実家やご自宅で過ごす時間が増えている昨今では、普段生活していて必要ないものまで部屋に存在していることに気づいたという方が少なくありません。

ふと部屋を見回してみると必要以上にモノがあることに気づいて将来的にどのように片づけたらいいのか不安を感じるという方は少なくないはず。

そこで今回はこれまで20年以上にわたってお部屋の片付けをおこなってきた私たちが、いざという時に大掛かりな清掃としないため、日頃からきれいなお部屋を維持するために必要な方法をまとめてご紹介いたします。

結論として、部屋をキレイに保てる人のものを手放す場合の判断基準とは「いつか使うだろう」という基準を捨てて、モノに対しての時間と鮮度を的確に判断して生活環境に対してモノが増えすぎないようにするということになります。以下、くわしくご紹介いたします。

片付けられない・片付かない理由は世代や人によって千差万別。

忙しい共働き世帯は毎日仕事や子育てにお疲れで、休みの日は掃除する気も起きないために徐々に数時間で片づけられるレベル感ではなくなってしまったという方もいらっしゃいました。

さらに、ご高齢のシニア世代になれば加齢によって以前のようにしっかりと身の回りのことを管理できずに片付かなくなってしまわれたという方がとても多いのです。

以上のケースのようなケースでは「きれいな状態にしたいのに加齢や時間的な制限があってきれいな状況を作ることができない」と感じ大きなストレスを感じていらっしゃるかもしれません。

また、運よくしっかりと片付けられても「1か月もすればまた同じ状態になってしまう」といったお声を耳にします。

片付かない理由は時間や体力など千差万別ですが、生活環境やスタイルに対して「モノが多すぎる」という点はもれなく共通しています。

なぜ実家や自宅の片付けが必要なのかを考える。

片付けが進まない理由として手段である掃除が目的になってしまって、いつまで経っても片付かなかったり、始められずにご家族が疲れ果てている、といった状況にあるお部屋をよく目にいたします。

それもそのはずで「部屋が汚れてきたから片付けよう」とした場合、理由はどうあれ、大抵の方は、まず掃除を始めるのではないでしょうか。

もちろん、それは一つの解決策です。

しかし、これが大きな落とし穴になっていることにお気付きの方は多くない印象です。

とりあえず掃除するという考えの落とし穴。

なぜ、汚れた部屋を掃除するという選択が落とし穴なのかというと、掃除は汚れた部屋を片付ける手段に過ぎないからです。

つまり、本来は「実家や自宅のお部屋をキレイにする」のが目的だったにも関わらず、掃除することで一時的にキレイになるという結果を無意識に選んでしまい、時間が経過すると再び汚れてしまって掃除を行う、というループの状態に陥ってしまうのです。

見た目を整える掃除では意味がないかも。

来客のために自宅を必死で掃除し、数日後には元どおりというご経験をお持ちの方も少なくないはず。

掃除の結果、とりあえず見た目はキレイに整えられ、一定の満足感はあります。

しかし、見た目をキレイにするということは、収納などに一時的にモノをしまい込むという状況を作り出します。

こうなると、探すとき保管した場所がわからずに多くの時間を無駄にしたり、取り出そうとして収納から別のモノが散乱するなどして、散らかってしまった元の部屋に戻ってしまいます。

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

なぜ部屋が散らかったり汚れるのか、を考える。

答えは単純でそもそも汚れない・散らからない部屋にしてしまおうということだけです。

以前「大掃除でマスターする汚れない部屋を作るための2つの方法」にもご紹介した通り、生活する動線や居住空間の目的を考え、再び汚してしまうような環境を作らないことが汚れない部屋を作るための唯一の方法です。

汚れない部屋を作るという視点をお持ちでないと、部屋が汚れる→汚れるから部屋を掃除する→掃除や収納・模様替えを繰り返す、という連鎖となり、簡単な解決策である「掃除」という手段がいつからか、目的になってしまって「掃除しなくては」という強迫観念に駆られることになります。

しかし、見た目をキレイに見せる掃除は、言わば対症療法であり、原因が根治する訳ではないのです。

ここからは、より具体的に散らからない部屋を作るための考え方についてお伝えします。

いつか使うだろうと考えてはいけない。

私たちは、何も考えずに生活していると、必然的にモノに溢れる生活を送らざるを得ません。

基本的に「手放す」というのは消極的なイメージであり、せっかくあるものを捨ててしまうことは「損をしている」という気分になってしまいます。

「手放す決意」をしないことで、いつか使うだろうと保管しておくと、心理的には安心できるのです。

また、ゴミ屋敷のようになってしまっている状況はこの傾向が顕著であり、捨てられないのではなく、いつか使うかもしれないから、などの理由で「保管しておくことに大きな意味がある」と、お考えの家主の方が非常に多いように感じます。これは、誰しも持っている側面なのではないでしょうか。

つまり「手放す」という選択をしない状況は、結局、片付けの必要性を感じない、という点に行き着くのです。

終活や生前整理を手伝うなら絶対に「捨てる」と言ってはいけない。

モノが溢れることのリスク

しかしながら、私たちからお伝えしたいのは、モノがあることは、それだけで大きなリスクがある、ということです。

例えば、新聞や広告などの紙も、1年以上にわたって整理しないまま処分していなかったりすれば、膨大な量になってしまいますし、積年の不用品を処分しようとすると、労力も金銭的な負担も無視できません。

さらに、洋服や本など場所を取るものは、部屋のスペースを圧迫します。

そこで「いつか使うだろう」という考え方自体を見直さなくてはならないかもしれません。

果たして、その「いつか」は少なくとも今後1年以内に到来するでしょうか。

徒歩5分圏内に駅があり、電車通勤で、生活必需品も近隣店舗で全て揃うアパートにお住いの方が、金銭的余裕がない中で、本来必要ではないのに「いつか使うかもしれないから」と自家用車を購入して、維持費を無駄に消費するとしたら、皆さんは止めるのではないでしょうか。「そんなの無駄だよ。結局使わないでしょう」と。

しかしながら、これが自分のことになると、なかなか手放す決断はできないものです。

そこで、手放すために、一種の判断基準を持つことをオススメしたいと思います。

❝手放す❞判断の基準を持つ

ところで、世に出ている主婦層に人気の雑誌などには、もう随分と長いこと「収納を有効活用」とか「ルールを作って部屋を片付けよう」という特集が定期的に掲載され、数限りない方法論が提唱され、関連書籍も星の数ほど出ています。

しかし、様々な方法論があったとしても本質的には「必要なものを必要な数だけ持つ生活をする」という点に帰着すると言えるでしょう。

そこで、あなたにとって必要なもの、家族にとって必要なものは何であるのか、そして何を基準として手放したり、処分するべきなのか、という視点を検討することが重要です。

しかしながら、あなたにとって必要なものが、家族の別の人間には不要であるというケースもあるかもしれません。一律の判断基準で処分するようでは、家族のものを勝手に捨ててしまったり、他人のものを勝手に捨ててしまうことになりかねません。

そこで、一定の判断基準に沿って処分する方法について、その判断基準を一部ご紹介します。

要不要の判断基準を「時間」にする

要不要を時間で判断すると、以下のように判断できるのではないでしょうか。

保管一定期間保管してから処分処分
毎日使うものいつか使うもの使う予定が思いつかないもの

時間を判断基準にする場合、期間も重要です。

読みかけの広告や仕事関係の書類を放置するのは、1日程度にとどめ、1日程度経過したらすぐに保管(ファイリングなど)か処分かを検討しましょう。

また、じっくり見る必要のある手紙や請求書などは、一定期間(1週間程度など)保管しておき、支払いなどを済ませたら迅速に保管か処分かを判断したいところです。

物を捨てる基準を3つに変えると整理はとても簡単になる。

要不要の判断基準を「鮮度」にする

例えば、読み終わった本や雑誌の処遇は困る場合も多いのではないでしょうか。

特に雑誌などについては「鮮度」を重視すると良いでしょう。

例えば資格講座の教科書などは、法改正により内容が古くなっている場合があったり、雑誌は特にしばらく経つと情報が古くなってしまいます。

読書を習慣とされている方は、一冊の本を読了したらその内容を簡単にノートにまとめ、基本的には

保管一定期間保管してから処分処分
大切な本・雑誌読み返すかどうかわからない本雑誌
一度読んで満足した本

実家や自宅の本を片付ける7つの方法を網羅して解説します。

「特定の物品から徐々に」判断基準を適用する

例えば「クローゼットに保管されている洋服がたくさんあるので、まずはここから判断しよう」とするのも効果的です。

特に女性の服は数が多くなりがちです。

しかし、いつか使うだろうと3年以上タンスの肥やしになってしまった場合、5年後には、例えジーンズなど定番の洋服でも「形が古い」とか「色味が古い」「合わせにくい」などということになり、結局着ることがない、という場合も頻繁に遭遇します。

また下駄箱を覆い尽くすようなヒールやブーツなども、ブランド品や高かったりしても、痛くて履かないのであれば、売却や処分を検討しましょう。

保管一定期間保管してから処分処分
今シーズン着たもの
礼服など必要性のあるもの
今シーズン着なかったもの
気に入っているが着心地・履き心地が悪い洋服・靴
着るシーンが思いつかないもの

以上のような判断基準を柔軟に、少しずつ適用していくことで、次第にモノを減らすことができ、再び散らかる可能性を低下させることができるようになります。

遺品整理で洋服などの多量な衣服は、どうしたらいいのか

何があるのかを明確にしておく

ここまで、散らかった部屋の原因は、モノが多いなど根本的な原因を取り除くことがない限りは、解決が難しいことについて、お伝えしました。

そこで、部屋が汚れたり散らかる原因の一つとして「モノ」に着目し、処分するための基準を持っていただくことをお伝えしました。

しかし、これだけでは十分ではありません。

次に重要になるのが、インデックス(目次)、すなわち「何がどこに、どれくらいあるのか」を把握することです。

ラベリングをするなどして「何が存在する場所なのか」を事前に決めておく

モノが散らかりやすい原因として、生活する動線や、使用目的に対して存在する位置が合っていない、という場合に散らかりやすくなります。

例えば、キッチンの引き出しは、ごちゃごちゃになってしまうことが多くなります。

先ほどの判断基準を利用して、もう使用しない箸などは処分し、いつか使うと考えていたコンビニの袋や割り箸、冷蔵庫に溜まってしまった小袋のワサビなどを処分しましょう。

その後、キッチンの引き出しの中にトレーを敷き詰め、「箸」「お玉」「フォーク」などのように、ラベリングすれば、保管する場所を事前に予約することができます。

事前に何が存在する場所なのかを決めておけば、探す時間を省くことができますし、整頓の際に要不要を判断しやすくなります。

また、ご両親やお子さん、旦那様でも、元々あった位置がわかり、同じ位置に戻してくれる可能性が高くなります。

このように、散らかってしまう原因を解明するために日々の生活の導線や仕組みにあることに着目することがポイントなのです。

残量が見えるように

さらに、例えば、洗剤やトイレットペーパーが存在する場所を決めておくことで「残り2ロール」というように残量を見える化することができます。

保管場所が決まっていることで、「洗剤が残り1本になったから買ってこよう」というように買い物に無駄がなくなり、必要以上に買い込んでしまって物量が増えてしまう、というケースを減らすことができます。

見える化することは特に実家の整理では非常に重要なポイントです。

どれだけの残量が残っているのかを適切に把握するためにも、事前に保管しておく場所を予約しておくことが重要だと言えるのです。

まとめ

今回は、仕組みを構築して、正しい知識と簡単な取り決めだけで、部屋をキレイに維持することを可能とするポイントについてまとめました。

常に管理の行き届いたキレイな実家・自宅を作るためには、気合と根性でなんとかしなくても、簡単な仕組みを整えるだけで、効果を実感していただけることでしょう。

お片づけを進めていくと、何か目的があって購入してきたはずなのに、その目的を失ってしまって放置されている物品の存在に気づくことが多くなってきます。

そして、本当に必要な常備薬などの緊急時に必要なものが自宅に揃っていないということを発見できる場合もあるでしょう。

仕組みづくりを行うことで、自宅の新たな問題点を把握することも可能になり、これが大きなメリットになります。

単なる掃除ではなく、自宅全体を俯瞰して見る事によって「自宅のキレイをコントロールできている感覚」を持つことができることでしょう。

掃除は、汚くなった部屋や散らかっている部屋を片付ける上での手段の一つであり、問題点は散らかる原因にあるということが重要なポイントです。

今回の記事が、実家や自宅のお片づけで悩んでいらっしゃる方への一助となれば幸いです。

また、私たちはお客さまのご要望に沿って、アドバイスを行いながらお部屋のお片づけを行う準備もございます。

https://www.bestworkers.jp/syuukatu/easy-going-method-of-organize-at-home/

お困りの方への一助となれば幸いです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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