当記事ではご実家やご自宅の整理をしていて困ることの多いそれぞれの物品の処分方法を簡単にご紹介いたします。
ごみに出す場合には自治体の定めるルールをよく読み、分別や収集日を守って正しく出すことが大前提です。回収する方の立場にも配慮するのも大切なこと。ごみ収集業は想像以上に危険を伴う仕事なのです。
実家の整理で出た不用品について、第1に自治体のごみとして出すことが考えられます。エアコンやテレビ、冷蔵庫や洗濯機といった家電以外の多くの処分品は粗大ごみとして出せます。多くの物品が一般ごみとして出すことができるでしょう。
粗大ごみの定義(横浜市の場合)は一番長い辺が、金属製品で30センチメートル以上のもの、それ以外(プラスチック商品、木製品など)で50センチメートル以上のもの
事前に電話かインターネットで申し込み、収集をお願いしたり、自分で引き取りセンターへと搬入できます。
各料金表については粗大ごみ処理手数料表(50音別) 横浜市を参照してください。
しかし、単純に処分してしまえば良い、とはならないのが実家のお片付け。まだ使えるものはぜひ別の方の使っていただきたいと思うのは当然でしょう。
まず、有効活用できないかを考える。
私たち横浜ベスト遺品整理社では、生活しているあらゆる物品をごみとして見ていません。
当記事では分かりやすく「処分」とお伝えしておりますが、ご自宅にあるほとんどの物品が資源としてリサイクルできたり、次世代へと繋げたりできます。
そのため、処分を考える前に、買取査定やオークションに出したり、家族や他人に譲るなどして有効活用する方法を検討して見てください。
あなたにとっては必要無くなった物品だったとしても、世の中にはその一品をお探しの方もいらっしゃるのです。
家族にも他人にも譲れない修繕できない家具や家電を処分するときは、以下の内容を参考にしてください。
なお、遺品整理の場合、いずれの物品も相続手続き、遺産分割協議後の作業を行うようにしましょう。
アイテム別具体的なごみ出し方法
ベッド
粗大ごみ。横浜市の場合、粗大ごみの回収手数料は、ベッドの枠、マットレスでそれぞれ1,000円。
ラグ・カーペット
粗大ごみ。畳んで50cm未満のものは燃やすごみで捨てられます。横浜市の場合、粗大ごみの回収手数料は、500円。
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機
家電リサイクル法に基づいた処分が必要で、市町村での回収不可のため購入した小売店や新しく購入する家電量販店へ回収を依頼するのが一般的です。指定の引き取り場所へ持ち込むこともできます。
リサイクル料(参考:再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金) | RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター)の支払いが必要です。
リサイクル料金はメーカーと品目によって990円〜4,730円と幅があります。
スマートフォン・パソコン・携帯電話(ガラケー)
基本的には無料でメーカーが回収してくれます。個人情報漏洩には十分に注意しましょう。
なお、遺品整理などの場合、スマートフォンは遺産分割協議後、解約したとしても一定の期間保管し起動できる状態で充電をしながら保管しておくことを強くオススメします。
タンス
粗大ごみ。横浜市の場合粗大ごみ処理手数料は1,000円〜1,500円。
食器棚
粗大ごみ。横浜市の場合粗大ごみ処理手数料は1,000円〜1,500円。
衣類・シーツ・毛布・カーテンなど
「古布」として資源回収へ。しっかりと生まれ変わらせるために、洗濯を行って乾いている状態のものを中身がわかる半透明の袋に入れて出すと良いでしょう。
神棚や仏壇
購入した取扱店へ相談すると良いでしょう。神社やお寺に相談することもできます。
くわしくは、以下の記事をご覧ください。
ピアノ
粗大ごみとして出すことはできません。
ピアノ販売店やピアノ運送の専門家に相談しながら買取を軸に処分を検討すると良いでしょう。
出には十数万円の費用がかかるケースがあります。くわしくは以下の記事をご覧ください。
本・DVD・CD
古書買取を軸にした処分を検討すると良いでしょう。
くわしくは以下の記事をご覧ください。
プランターなどの土
小さな袋に入れて数回に分けて燃えないごみとして出せます。
消化器
自宅に備え付けられている消化器は、株式会社消化器リサイクル推進センター(03-5829-6773)へ問い合わせを行い、引き取り依頼か直接持ち込んで処分します。ゆうパックでの回収も依頼できます。リサイクルのための費用は引き取り回収する際の距離や諸条件によって異なるようです。
医薬品・注射器
医薬品は基本的に燃やすごみとして破棄できます。液体の飲み薬は流し、プラスチック製の容器は、プラごみとして処分すると良いでしょう。
なお、在宅での投薬を行うための一般むけの注射器や注射針は、医療機関や薬局に相談することをオススメします(他人がケガをしないように硬い容器に入れて蓋をし、燃やすごみとして出せる自治体もあります)
刀剣・銃など
刀剣類を自宅などで所有する場合には必ず警察による許可が必要で、「銃砲刀剣類登録証」といった登録証があるはずです。
ます、書類の存在を確認しましょう。刀剣類は警察(生活安全課)へ連絡すると無料で処分できます。一般に刀は裁断処分されます。
南部十四年式、九四式といった旧日本軍の軍用銃や、猟銃は肩身であってもそのまま遺族が所有することは困難です。
中には実弾が装填されたままのケースもあり、暴発の恐れもあります。拳銃は発見し次第、速やかに警察へ相談しましょう。(参考:遺品拳銃について)
まとめ
今回は、ご実家やご自宅の整理で普段目にすることがなかったり、処分方法が分かりにくい物品の処分方法についてまとめました。
自治体の方に相談しながら、時には警察にも聞いて、それぞれ適切な方法で処分をしていくことでご自宅のものの大半の物品を片付けられます。
ただし、個別の判断や処分する前にどれほどの価値があるのかといった目利きの部分は難しい判断を迫られるかもしれません。
そのため価値があると思われるもの、とくに趣味のものなどは買取査定などを利用しながら適切に専門家の知見を得て作業を進めていくと良いでしょう。
皆さんのお片付けに少しでも役立てば幸いです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。