私たち横浜ベスト遺品整理社は、10年以上「自宅の家財を整理する」サービスを行なっております。
その中で、少なからず遭遇する「大切な物の捜索」や「重要書類の紛失」をご依頼主であるお客様が事前に把握しておくことで、未然に防ぐ方法をご紹介いたします。
今後、遺品整理や生前整理、あるいは入院・保健施設での新生活といった実家のお片づけのシーンがございましたら、重要書類のリスト作成のことを是非頭の片隅に入れておいてくださればと思います。
重要書類を保管しておけば”推理”しなくて済む
なぜ、重要書類のリストを作成する必要があるのかといえば、その理由は「推理」しなくても良いから、ということになります。
重要書類を紛失してしまうと、
「デパートのクレジットカードを持っていた」
「公共料金は口座振替だったはず」
「いつも喫茶店に出かけているといっていたが、お付き合いのあった友人は?」
など、子供世代が推理を行う必要があります。
この作業にかかる労力と時間は侮れません。
安易に他人任せで実家の片付けが完了した後、「郵便物は全て破棄してしまった」となれば、特定は極めて難しくなってしまいます。
実家の整理で残しておきたい重要書類のリスト
では、実際に重要書類は、どのようなものを保管しておくべきなのでしょうか。
重要書類のリスト
B5のノートなどに見開きで以下を箇条書きにしておくと良いでしょう。
- 預金通帳
- 印鑑類
- 有価証券
- 保険証書
- 実家の登記簿謄本・不動産登記簿
- 各種契約書類(携帯電話など)
- 株券・債権
- 登記済権利証
- 日記
- 手紙
- 年賀状・暑中見舞い
- 住所録
- 仕事の書類
お客様の状況によって異なりますが、最低限、以上のものは残しておきたいリストとして管理しておきましょう。
実家の片付けを業者に依頼する場合でも、これらを箇条書きにして親族や業者と共有しておくだけで、少し安心できます。
例えば、「故人の借金の明細が見つからない」という場合、書類の有無が、その後の手続きに大きく影響します。年賀状や手紙は、友人や知人を把握する上で役立ちます。
重要書類と判断するためには「個人の意思が確認できる書類」「親族や関係者で話し合いが必要な書類・資料」であることが基準となるのです。
重要書類と同じくらい重要な「ご家族にとって大切なもの」
重要書類と同様に、リストに加えておきたいのが「ご家族や当事者にとって大切なもの」です。
例えば、
「祖父が大切にしていたペンタックスのカメラが出てこない」
「祖母のお気に入りだった指輪が見つからない」
といったご要望をいただき、特に念入りに捜索と仕分け作業を行うこともあります。
リストの漏れが心配な時や、事前に思いつかない場合には、業者の作業を見守りながら、指示を行うと良いでしょう。
しかし、こうした物品は、当事者がすでに他の方に譲られていたり、紛失してしまっているケースもあるため、必ず目的のものが見つかるとは限りませんので、注意が必要です。
まとめ
今回は、意外と盲点である、実家の片付けで大切なものや重要な書類をうやむやにしないために、箇条書きのリストを作成する方法をご提案いたしました。
箇条書きリスト以外にも、単にどんなものでも書類は残しておくといった方法で作業を進めることも多くございます。
片付け作業の際に、一旦全ての書類を捨てることなく、保管しておけば、後になって必要な場合に大いに役立ちます。
ぜひ、ご自身の実家のお片づけの際や、お片づけを必要とされているご友人の方にお伝えいただければ、困りごとも少し軽減するかと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。