横浜ベスト遺品整理社

残された人形やぬいぐるみをご供養する時に知りたいこと

ひな人形

私たち横浜ベスト遺品整理社は、ご供養のサービスを行なっております。

お仏壇やお位牌のご供養のほか、大切なワンちゃんや猫ちゃんのご遺品や人形・ぬいぐるみ・形見のご供養も承っております。

ご供養に出される品には基準がなく、人形、鏡、写真、着物、お財布、時計、お洋服などが多いように感じます。

そんな中でもっともご依頼の多いのが人形についてのご供養です。

今回は、人形や大切な物品の供養についてお悩みの方へ当社の知見をご紹介いたします。

なお、具体的なご供養については遺品整理でのご供養:供養が必要な物品と遺品供養の費用も合わせてご覧ください。

人形やぬいぐるみなど、大切なものをゴミとして扱わないために

この記事をお読みの方の中には、これまで使ってきた愛着のある物品を捨てるのが忍びないとお感じになる方もいらっしゃることでしょう。

ご実家にある人形は、目鼻口があり、人間のように作られています。こうした人形をゴミとして処分するのはとても考えられない、そう感じるのは当然のことです。

私たちが提携している寺院のご住職のお話によれば「とくに人形やぬいぐるみなど目のあるものは魂抜きをしてから手放すのが良い」とされています。

豊かな自然に抱かれてきた日本人は「八百万の神」という表現に集約される世界観を持っているとされています。

西洋の人から見て「アニミズム」と呼ばれるこうした考え方は、しばしば自然への畏怖と同じ文脈でも語られることが多いのかもしれません。もちろん、日本人の感性は神道、仏教など様々な価値観が複雑に絡み合い、長い歴史を経て醸成されてきたものです。

島国で自然と向き合ってきた日本人が、コントロール不可能な自然現象を畏れ敬う精神性を身につけたのかもしれません。

こうした側面から、実家の整理などを行う場合には、当然のように「人形をゴミとして捨てるのは忍びない」といった感想をもたれる方が多いのはむしろ当然と言えるでしょう。

モノにも心があることを理解している私たちだからこそ、適切な方法で供養を行うという考え方は極めて重要な考え方だと言えるのです。

新生活へのきっかけとするためにしっかりとしたご供養を

お部屋の片付けは、お客様によって課題が千差万別なため、数学の公式のように一般化したり、法則のように扱うことができません。

そのため、一般的な方法論をお伝えするのは最低限にとどめ、これまでにご依頼いただいた経験を生かして作業に当たっています。

一冊の専門書を読むよりも、数千の小説を読むようなイメージです。

これまで大切にしてきた人形や物品を供養される場合には、単に形式的なご供養ではなく、ご供養を行うことによってご依頼主の方が新たな心持ちで生活を送られるきっかけとするのが良いご供養だと言えるのかもしれません。

利益に直結しないという理由で、簡単に済ませてしまう業者も多いと聞きますが、ご供養は妥協するべきでないと考えています。

ご供養の結果、新生活へのきっかけを私たちが少しでもお手伝いできたのなら、こんなに嬉しいことはありません。

人形のご供養についての具体的なご紹介

ここから、私たちが取り扱う人形のご供養について、具体的な内容をご紹介いたします。

ご供養すべき人形とは

ご供養すべき人形にこれといった決まりがあるわけではありませんが、以下のようなお人形をお預かりし、ご供養させていただく場合が多いように思います。

基本的な方針として、先述の通り、目のある人形は魂抜きのためのご供養を行なっておくと安心できます。

時代によって変化する人形の意味

ひな人形や五月人形は、ご子息、ご令嬢ひとりにつき1つというのが定石とされていました。

そもそも、ひな祭り(上巳の節句・桃の節句)やこどもの日(端午の節句)は、厄を払うことを目的としたものでした。

そのため、ひな人形や五月人形は、厄除けとしての身代わりの役割としてひとりにつき1つとなったとされています。

くわえて、ひな人形は若夫婦が別に生活している場合でも、飾るのは祖父祖母の住む家の座敷というのが基本です。
「三代飾り」のいい習わしがあるように、ご存命の方のおひなさまは、おばさまからお母様も含めて、すべて飾ります。
という元来の習わしがあるそうです。こうした知識については隆和堂HPに紹介されています。

しかしながら、こうした習わしも住環境や時代の経過とともに変化し、現在は健康に成長することを願うために飾るという意味合いで捉えられることが多くなり、親の人形を受け継ぐという考え方がされている場合もあるようです。

ひな人形に座り雛や十二単など登場したり、端午の節句が男児の祝い事になるのは江戸時代で、ひな人形が七段飾りの形になったのは大正時代とされています。

このことからも時代とともに飾り方や意味合いに変化が起きていることがわかります。

もっとも重要なのは、形式的な考え方よりもあなたの気持ちに寄るところが大きいと考えた方が良いのかもしれません。

どこへ依頼すべきなのか

人形供養をお願いする場合には、以下のような方法が多いように感じます。

まず初めに思いつくのが、あなたがお住いの地域の神社やお寺での人形供養ではないかと思います。

インターネット検索などを利用することで、お近くの神社やお寺で人形供養を行なっていただけるのかどうか調べることができます。

次に、人形供養を合同で行うサービスを葬儀社が主催し、葬祭式場で行われているケースがあるようです。

また、私たちのような遺品整理を行う企業が提供している場合があります。

遺品整理業者が供養を行うのは、ご実家の整理に際して、さまざまな物品を供養するためにサービスとして提供しているという経緯があります。

業者により違いはあるものの、少なくとも私たちは寺院にお客様の物品を持ち込み、ご供養が終了し次第、供養証明を発行してご供養の内容をお客様にお知らせしております。

ご供養の前に写真は撮影しておきたい

人形供養だけではなく、大切な物品を供養する場合には、事前に必ず写真を撮影しておきましょう。

供養証明をお送りする業者が多いものの、ご供養の前に振り返るきっかけとなる写真を撮影しておくと「ちゃんと供養してもらった」という気持ちを写真とともに残しておけるからです。

価格について

私たち横浜ベスト遺品整理社のご供養についての料金は「ご供養について」をご覧ください。

ひな人形や五月人形などセットになっているものは数万円程度のお金が必要なケースもありますが、一般的な人形供養の料金は、数千円〜1万円前後です。

神社やお寺によっては、玉串料や御志納、お布施について明記されている場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

人形供養とお焚き上げの関係

数十年前は、主に田んぼや畑などで広く野焼きが行われていました。

しかしながら、現在は農業に必要なもの、あるいは宗教や慣習上必要なものに以外の野焼きは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により禁止されています。

さらに、塩化ビニルなどのゴミを屋外で燃やすことにより、煙や悪臭、ダイオキシンなどの有害物質の発生が懸念されています。(参考:横浜市「屋外燃焼行為(野焼き)の煙や臭いで困っています。」)

そのため、現在はご供養と一緒にお焚き上げを行うことは少なくなってきています。

ひな人形や五月人形についての考え方や意味合いが時代とともに変容してきたのと同様に、お焚き上げについても時代とともに形式や意味合いが変化してきています。

形式として燃すことで浄化するお焚き上げではなく、大切な物品を手放し新生活を送るためのきっかけとしてご供養を捉えるのが良いのではないでしょうか。

まとめ

今回は、人形の供養を中心にご紹介してきました。

遺品整理や生前整理といったお部屋の片付けを行う私たちが現場で目にするのは、大切にされてきた人形やぬいぐるみといったものです。

人形に限らず、人にも物にも心があります。そのため、残された物品は決してゴミなどではありません。

ご供養はあなたの新たな生活がより良いものとするきっかけにもなります。

この記事がお悩みの方の一助となれば幸いです。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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