実家のお片付けは、とても大変な作業です。
とくに、両親と離れて暮らしている期間が長ければ長いほど、片付け作業の難易度が高くなります。
これまで、実家の整理について、私たちのブログで色々な角度からご紹介してきました。
みなさんから頂く反響の中で最大の関心事は、やはり相場や価格についてです。
そこで、今回は自分や家族で行うと数年かかる方もいる大変な実家の片付けを、業者へ依頼した場合に必要な費用や相場についてまとめてご紹介します。
実は、遺品整理や生前整理を専門とする当社にとってもっとも多いご依頼が「ご実家のお片づけ」だったりします。
「遺品整理」などという四文字熟語ですから、何か仰々しく感じてしまうこともあろうかと思いますが、本質は遺品整理=ご実家のお片づけなのです。
なお、以下では見積金額について言及しますが、❝正確な見積金額❞は現地の調査でのみ、はっきりするものです。一括見積サービスや画像や動画、他社のお見積り結果等では正確な算出は困難であり、実際の作業時に価格が大きく異なる可能性もあります。
そのため、ご面倒でも必ず現地でお見積りを取られることをオススメいたします(お見積り業者が複数の場合には、それぞれの業者に見積りを依頼します。)
結論:業者に依頼した場合の実家の片付け費用は20万円〜100万円。
結論から言えば、一般的な実家の片付けの費用は20万円〜100万円です。
金額に大きな開きがあるのは、片付ける物の量などで大きく異なるからです。
お片付けの料金は、部屋の大きさ、物量、サービス内容で決まります。
- 間取り
- お部屋に残されている物の量
- 玄関からトラックまでの距離と搬出経路
- 仕分けにかかる時間
- 買取・リサイクル品などの有無
- 清掃のレベル(孤独死やゴミ屋敷の場合には、特殊清掃の必要なケースがあります)
- ご遺品の供養
- 消臭作業、ご遺品の配送などのオプション費用
そのため、6部屋以上ある一軒家などで物量がとても多い場合には100万円以上必要なケースも稀ですが存在します。
私たちのサイトには参考事例をご用意しており、あなたのケースに近い事例をお探しいただけます。
さらに、お片付けに必要な金額について、間取り別にくわしく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
あなたが実家を片付ける目的は何ですか?
実家の片付けの目的を大別すると、以下のようになるかと思います。
- 離れて暮らすご両親の住まい(=実家)を片付けたい。
- ご両親が他界され相続するなどしたご実家を片付けたい。
- 実家をいったん、空き家にする。
- 実家を片付けて、人に貸す、あるいは売却する。
- 片付け終わった実家を解体する。
まずは現状把握で、業者に依頼すべきかどうかを判断。
ご実家を片付ける目的を問わず必要なのが、実家の現状をチェックすることです。
改めて、実家の状況を見直し、現状を把握することで、自分で作業できる箇所が見つかったりするかもしれません。
とくに、チェックが必要なのは収納やキッチンや洗面所などの水回り、物置などです。
こうした箇所がある程度整理されている場合には、わざわざ業者に依頼する必要はないでしょう。
不用品がたくさんある場合でも粗大ゴミで対応できるケースがあり、安価に整理が可能なケースもあります。
その逆に、モノに溢れてしまって足の踏み場もないような状況であったり、ゴミが山のように積まれているようなケース(いわゆるゴミ屋敷)では、専門の業者に依頼した方が良いでしょう。
溢れかえっているような場合には金額もそれなりに必要なケースがあります。
離れて暮らすご両親の住まいを片付ける。
終活の一環の生前整理など、現在の生活環境を見直すための実家の片付けは、メリットがとても多く取り組めるのならもっともオススメです。
- 安全な家、安全な住環境をつくる
地震などの自然災害に強い住環境を整えることは、命を守ることにつながります。くわしくは「進まない実家のお片づけは「防災」を理由にすると上手くいく」をご覧ください。 - ものを見つけやすい環境になる
物を減らすことで大切なものを整理整頓し、どこに何があるのかを把握できるようになります。もしものときに強い味方となるはずです。 - スムーズな介護を行うための下地
実家のバリアフリー化リフォームで安全な住環境にするなど、居住者の年齢に合わせた環境を整備するための第一歩はしっかりとした整理であることが知られています。
いわば、大掃除と捉えられるかもしれません。
実家の片付けを大掃除として捉える場合には、生活に必要な家電や家具は残した状態で、ホコリや不要なものを処分するようなことが考えられます。
引き続き住むことを前提とした片付けに必要な期間は、2週間から1か月程度。一部屋ずつ無理なく掃除していく計画が良いでしょう。
業者に依頼せずとも、家族で協力して行うことで十分に対応が可能です。
この大掃除にもいくつかのポイントがあります。
とくに、大掃除について重要なポイントは、生活する「動線」を意識することです。
この動線を意識することで、掃除が簡単で汚れにくい部屋にできます。
実家を丸ごとお片づけする場合。
続いて、ご実家を片付けて引き続き活用する場合や、空き家にしたり、賃貸・売却に活用する場合を考えてみたいと思います。
こうしたケースでは、ご実家を丸ごと片付ける必要が出てきます。
この時、ご実家を家具や家電などすべての物品に対して、要不要の仕分けや必要ないものの搬出が伴うため、私たちのような遺品整理を行う業者に依頼しようかと迷われる場合も多いかと思います。
仮に実家のお片づけを自分で行おうとした時、丸ごとキレイにしようすると膨大な時間と労力を覚悟せねばなりません。(概ね2週間以上必要かと思います。これについては「実家の整理に必要な時間」をご覧ください。)
丸ごと実家をお片づけする場合には、あなたの時間と労力を大幅に削減できる業者の活用を視野に入れてみてもいいかもしれません。
仮に実家を空き家として管理する場合には、管理方法についてよく検討されることをオススメします。
実家を片付けて解体する場合。
実家を解体する前提の場合にも、お部屋にものを残したまま解体することはできませんので、仕分けや搬出といった作業が必要になります。
新たに有効活用するため、更地にしたいと考えたり、相続税の観点から新しいお家を建てられる方もいらっしゃるからです。
先ほど30万円〜200万円と例に挙げた高額となる実家のお片づけは、解体の料金を含めたケースのことです。
自治体によっては最大数百万円程度の補助金を受けて解体できる場合もあります。
横浜ベスト遺品整理社では、ご実家の解体についても承ることができるため、実家を片付けて解体されたいと考える方のご依頼も増加傾向にあります。
実家を片付けるときに、あなたが知っておくべきこと。
ご実家を片付けると決心されるまでの経緯は、千差万別です。
退去期限がある場合や、ご自身で決心されたからとか、令和の時代になったから、といった理由を伺います。
重要なのは考えられる時間が与えられている場合には、時間をかけて判断すべきということです。
当たり前のことですが、一度片付けたら元には戻せません。
本当に当たり前のことなのですが、この点が抜け落ちていらっしゃる方は意外と多い印象です。
近隣の住民の方など社会的に迷惑がかからない範囲であれば、ご依頼主の方が、真剣に悩んで結論を出すまで安易に片付けをされなくても良いのではないかと思います。
家族でよく相談せず早々に決断を下した後に、後悔があってはならないと考えているからです。(もちろんゴミ屋敷のようになってしまっていたり、管理できない空き家になってしまう、といった場合は、早い判断が望まれます)
つまり、付けた後どのようにしたいのか、という点を明確にしておくことでさまざま後悔を避けられるのです。
まとめ
今回は、実家の片付けを業者に依頼した場合の相場や金額についてご紹介してきました。
以下のようなケースでは、実家の片付けを業者に依頼するのが良いでしょう。
- 高齢な両親が生活しているご実家の場合
→業者の手により、快適な生活環境へのアドバイスを受けられます。 - ゴミ屋敷となっているようなケース
→常識的な範囲を超えた量のゴミが溜め込まれているケースでは業者への依頼でトラブルを未然に防げます。 - 実家が遠方にある・作業する十分な時間や労力を確保できない
→無理ない整理を行うために業者へ依頼するのは選択肢のひとつとして有効でしょう。
現在は多くの業者の手で、さまざまなサービスが提供されています。
実家の片付けについても同様に、多様化していくサービスの中に含まれているのではないでしょうか。
こうしたサービスを賢く利用することによって、納得したご実家の整理が可能となるのです。
実家の片付けについて、お客様が知らないこと(細かなことから法律など大きな事柄まで)私たちに知見があります。
当社でご依頼いただく必要はございませんので、決め手がなかったり、少しでもお困りなことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご実家の整理で悩まれている方の助けとなれば、こんなに嬉しいことはありません。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。