実家の片付けをお考えの方は「ご両親が生活しているのに片付けを始めるのは気が引ける」「片付けてもまた散らかるだろう」と先延ばしにされている方も少なくありません。
親と同居していない実家は、もはや他人の家。なんとかうまく片付ける方法はないだろうかとご相談いただくことがとても多いのが現実です。
そこで、今回はポイントをまとめてご紹介いたします。
なお、私たちには通常のお片付け作業以外にも、ご家族と当社スタッフが一緒に相談しながら、ひとつずつ手にとってお片づけを行う場合があります。
そんな時、実際に実家の片付けをご両親と取り組んで後悔されたという方よりも、やってよかった! とお声をいただくことがとても多いのがとても印象的です。
やはり、普段生活している環境が改善するのは誰にとっても清々しいものなのでしょう。
当記事を参考にしていただき、少しでも始めていただければ良い結果が待っていることでしょう。今回の記事をお読みになって取り組む方が増えられればこんなに嬉しいことはありません。
実家の片付けは、業者に相談しなくても解決できる。
業者に頼まなくても、実家の整理はできます。
当たり前のことかもしれませんが、抜け落ちておられる方は意外と多いように思います。
片付け業者である私たちがこんなことを書くのは変な話ですが、業者に相談しなくても解決できることは多く、むしろ業者に依頼しない方がうまくいくこともあります。
最近は、インターネットで動画やSNSで偏った情報を手にして、まるで脅迫のような格好で心配されている方も少なくありません。
業者に相談しなくても解決できることはとてもたくさんあります。
あなたご自身が積極的に実家の片付けに関わり、空いた時間や帰省の際に少しずつ、まず始めてみることで大きく状況は改善するかもしれません。
ご自身で仕分けや片付けを行った後、まだ使える不用な品が出てきたら、買取査定などのご相談。ご家族では難しかった倉庫の解体や清掃などを私たちにお任せいただけます。お気軽にお声掛けください。
きっかけを作りたいなら自分の部屋から片付けよう。
具体的に実家の片付けを行う場合、実家に自分お部屋がある場合には最初に自分の部屋から片付けを始めるのが良いでしょう。
もはや他人の家となっている実家の中で、唯一自分の領域だからです。
自分の部屋を片付けた後「これ必要ないなら私の家にちょうだい?」と、ねだってみると快く応じてくれ、よりよく片付けが進む場合もあります。
落ち着いて冷静な作業を。
片付けを行っていると感情がたかぶったり、イライラしたり、ケンカ腰になってしまうことがあるかもしれません。責め立てるとか、強引に持ち去るようなことは慎み、落ち着いて作業を進めたいものです。
自分の部屋の後、短時間にキレイにしたいのなら玄関から。
実家の片付けを行う場合、私たちなら玄関から片付けをスタートします。
玄関は家に入る際に必ず通る場所のため、一番早く片付けた実感が掴める場所だからです。
また玄関は出入りする際に利用するだけで滞在時間も短く、お家の中でも分別する種類が少ないため整理しやすい場所なのです。
玄関の次は廊下です。玄関がキレイになってスイッチが入ったご家族が、どこか部屋を片付けようとした場合に、廊下にものが置いてあったりするとモノを移動できないストレスで進まなくなってしまうからです。
そこから徐々にリビングなどに視点を移していくのが良いでしょう。
モノが多い部屋は4つに分割して考える。
ところで、モノが多いお部屋は4分割で考えるとお片付けがしやすくなります。
非常に簡単で、以下の図のように、お部屋の間取りからざっくり4分割して、物が少ない場所から順番にスタートするのです。
こうすることで、分別の必要が少ない場所から順番に行う事でやる気も持続しやすく集中力も高まります。
一方で分別に時間がかかる場所は、物が多い場所に集中しているので最後がオススメです。
たとえば、キッチンは毎日使う場所で、モノが多く、また物が頻繁に動く場所です。
それだけに置き場所が変わるなどの理由でケンカのきっかけになってしまうこともあるようです
そのため、キッチンは他の場所を片付け終わって最後に取り組むのがオススメです。
片付けに慣れていない方はぜひ実践してみてください。
実は実家の散らかり方=日常生活への支障がないかの判断基準
ご両親が日常生活を送られる中で支障がないか、事故のリスクがないかを判断するために、実家の散らかり方を把握するのはとても有意義です。
実際に作業に着手することは難しくても、床に置かれているものが増えた、重いものが無造作に置かれているなど、加齢などによる支障を把握することで日常生活のリスクを軽減するきっかけとなるはずです。
なぜうまく片付けられないのかを知る(家族で共有する)
実家が片付けない原因の本質は、ご自宅に対してモノが多すぎることです。
単純に言えば、モノを減らすことで片付けは完了します。
しかしながら、その多すぎるモノは単純に手放せるようなものばかりではありません。
まだまだ使えたり、思い出の品だったりして手放すことができないのです。
思い出と向き合う作業は当事者にしかわからない複雑な感情を呼び起こすこともあります。
ポイントとしては「捨てる」と言わないこと。思い出を共有した上で「手放す」と表現するのが適切です。
実家にモノが多くなる原因を知る
実家にモノが多くなる原因は千差万別ですが、一定の傾向は存在します。この傾向を理解することも良いきっかけになるかもしれません。
まず、オイルショックなどの経験や高度経済成長、バブルなど、欲しかったものを自分の努力で手にした経験を持つ親世代は、モノを手放せない(捨てられない)ケースが少なくありません。
次に、加齢による体力の低下です。疲れやすく、体を動かすことが少なくなっていると面倒になって片付けに取り組めなくなるといったケースも少なくありません。
さらに、体力と共に判断力や理解力が低下していると、要不要の判断をご自身で適切に下せないことがあります。たとえば、家にストックが多量にあるにもかかわらずトイレットペーパーを買ってきてしまうといったケースが該当します。
これらのモノが多くなる原因はお片付けの前に理解しておくと良いでしょう。
モノを手放すには他人との共有が不可欠
モノを手放すことで悲しい思い出になってしまわないよう、思い出を他人と共有する機会が必要です。
思い出を他人と共有する機会があることにより、お部屋の片付けの進み具合は段違いの速度で進むといったことを日々、経験しています。
また、ご家族で一緒に片付けをしていると、ご両親の体調や意識の小さな変化に気づくこともできます。ご実家のお片付けはご両親とのコミュニケーションをとる絶好のチャンスであると捉えることも大切なのかもしれません。
まとめ
今回は実家の片付けをどこから手をつけるのか、スムーズに実家を片付けをお考えの方に知っていただきたいポイントをまとめました。
実家の整理は、早めに手をつけることで労力は少なくなるものです。
しかしながら、忙しくてなかなか手をつけられない方もいらっしゃることでしょう。
もっとも大切なのは実家で暮らしていらっしゃるご家族の方の気持ちと、その気持ちを理解することです。
モノを減らし、キレイにするという、実家の片付けは家族が快適に暮らせるようになるという目的を実現する手段です。
家族とはいえ言葉を尽くすことで大きく進展することもあり得るでしょう。
この記事をお読みの実家のお片付けをお考えの方への一助となれば幸いです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。