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犬や猫を飼っている人に知ってほしい、ペットロスを克服する方法

心理カウンセラーの松原陽子さんに、ペットロスを克服するための考え方についてお話を伺いました。『心の声』という自分の中にある確かなSOSを誰かに相談することが重要です。
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私たち横浜ベスト遺品整理社では、大切なご家族のひとりであるペットのための遺品整理をご提案しています。

大切なペットを亡くされた方と接する際に、私たちがどのように当事者の方と接するべきなのでしょうか。

一朝一夕には出ないこの答えを出すための一つとして、今回は、心理カウンセラーである松原さんにお話を伺った内容をご紹介いたします。

ペットも大切な家族だからこそ、お別れがとても寂しい

シマリスに餌をあげる画像
大切なペットのお別れはとても辛いものです。

筆者は少し前、家にはシマリスや文鳥、ハムスターに金魚や亀と多くのペットと共に暮らしておりました。
小さな生き物は犬や猫と比べて短命で、今では亀だけが我が家で最後のペットとなりました。

亀は本当に長命で、かれこれ20年近く一緒にいる大切な家族です。

飼い主さんの感覚としてペットは過ごした時間の長さは関係なく『家族』として一緒に過ごす方が多く、私もペットが寿命を全うする最期の息を引き取る瞬間を何度も家族全員で立会う時、皆が切ない気持ちで見送ってました。

愛情を持って接していればいるほど、お別れは本当に辛いことでした。
私の母もそれが分かっていても、寂しさからまた飼って……の繰り返しでした。
そんな母も赤ちゃんだった頃から育てていたシマリスが7年目で息を引き取った時はしばらく落ち込んでおり、克服するまでに時間がかかりました。

それから、今では新しいペットを飼うことをやめて亀だけを大切に育てています。

さて、今回は飼い主さんがペットとのお別れに苦しむ『ペットロス』について調べてみました。
愛情込めて一緒に過ごしたペットが亡くなってしまった時に陥ってしまう『ペットロス』とは、一体どんな内容なのでしょうか。

多くの方の心をケアしてきた実績を持つ心理カウンセラーの松原さんと一緒に『ペットの死と向き合う方法』についてお話しさせていただきました。

ペットロスとは?

  • ペットロスとはペットが亡くなった時に、飼い主の精神状態が不安定になってしまう状態を指す。
  • 重症になると摂食障害、めまい、虚脱感、幻覚などの諸症状が発生することもある。

ペットロスとは『ペットの死後に飼い主が精神的に不安定になる』ことです。
また、うつ病などを引き起こす原因にもなって飼い主さんがペットとの辛いお別れに向き合うことが難しくなって起こるようです。

ペットとのお別れの日は、いつかは来るもの。
今、一緒に暮らしている飼い主さんは何を意識していけば良いのか。
そして周囲はどのように接してあげるべきなのでしょうか。

ペットの死と向き合う方法について

──もし、飼い主さんがペットロスで落ち込んでしまったら、周囲はどうやって接してあげるべきでしょうか。

松原さん 飼い主様に負担とならぬ様、言葉掛けには細心の注意を払ったほうがよいでしょう。例えば過度な励ましは避けた方が良いと思われます。
「頑張って!」など鼓舞するのではなく、「いつも見守っています」「あなたを心配しています」などの気持ちを伝える方法も一つだと思います。

犬と向き合う女性の画像

カウンセリングではどのような対応を行うのですか?

松原さん カウンセリングではまず傾聴(話を聞くこと)に徹します。
飼い主様がどの状態にあるかによって対応が異なりますので、こういった解決法があるという話ではなく、まずは飼い主様のあらゆる感情に対し、お話を聞かせて頂きます。
その気持ちをお聞かせ頂いた上での対応となるかと思われます。

後悔しないために飼い主さんや私たちにできること


私は、遺品整理士として多くの方のご遺品を整理したりお片付けするお仕事をさせていただいております。
そうした中で、ペットとの思い出を大切になさる愛犬家の方とお話したこともあるのですが、ペットの死を認めたくないという思いや、鳴き声が聞こえる気がしていたという話も伺ったことがあるんです。

後悔とか、おそらく色々な思いに悩まされていたのだと思います。

──ペットと暮らす飼い主さんが『ペットロス』で苦しまないためにこれから気をつける事はありますか?

松原さん 「この子だけ」と入れ込まないことだと思います。
ペットに対しては依存では無く、共存としてともに過ごすこと。
時に子供のように可愛がることもありますが、根本の部分としては”人間”と”ペット”の域を崩さないような関係を意識しておくべきかも知れませんね。

──もし、ペットロスに苦しむかもしれない人が近くにいたら周囲が配慮してあげる事はありますか?

松原さん 非常に難しい内容になりますが、先ほどの繰り返しで『ペット』はあくまで『ペット』であることを周囲も接し方を考えていく方が良いのではないでしょうか。
飼い主さんがペットに愛情を注ぐことに、周囲も『この子はペット以上の存在だ』という考え方を助長しないよう、ペットとして対応する方が良いと思います。

まとめ

犬と公園を散歩する様子
  • ペットロスで苦しむ人には応援するのではなく、『あなたを心配しています』という気持ちを伝えるようにする。
  • 飼い主さんはペットに愛情を持って接していても『この子だけだ』と入れ込まず『共存していく関係』を意識しておくこと。
  • 周囲もペットとして接することを心がけること

ペットに対して愛着を持って接するということはとても大切なこと。
それが命という尊さの中に、ペットに対してしっかりと責任を持って接する飼い主さんほど、亡くした時の悲しみは誰よりも大きく、とても辛いものだと思います。
そんな悲しみの中、『心の声』という自分の中にある確かなSOSを誰かに相談することも、自分を支える力になるのではないでしょうか。

質問にご回答いただいた心理カウンセラーのご紹介

今回、ペットロスについて記事を作成するにあたりご相談に応じてくださった心理カウンセラーの松原さんをご紹介いたします。

プロフィール

氏名松原陽子
資格全心連公認プロフェッショナル心理カウンセラー
分野恋愛、結婚などの人間関係、病気や障害など
参考プロフェッショナル心理カウンセラー協会

心理カウンセラー 松原陽子さんのコメント

カウンセリングとは、事と場合では数回に及ぶことが予想されます。
1回で改善される方もいらっしゃいますが、多くは数回通い、ゆっくりと時間をかけて解決へ向けていく作業になります。早ければいいというものではありません。
飼主さまの心の状態がどの位置にあり、どのような性質を持っているのかをプロの観点から分析し、きっかけ作りをすることがカウンセラーの仕事だと私は思っております。

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