0120-39-5602
生前整理は、本来「終活」の一環として、生前に身辺の整理をされたいお客様のために行われるものです。依頼もご本人から我々専門業者に行われるのが通例でした。
しかしながら、最近は少し状況が変化してきています。子供や孫世代の依頼が増えているのです。
終活という言葉が市民権を得るにつれ、家族で生前整理をバックアップすることが求められる時代になってまいりました。
では、なぜ、家族で生前整理を行う必要性が問われているのでしょうか。
結論として親子で知っておくべき成功の秘訣は、家族や各人が責任を持って作業にあたり、責任の所在と目的を明確にした上で、プロや経験者の知見を有効活用することだと言えるでしょう。
片付けを業者に依頼するなどして負担は軽減できる
この手の終活の記事では、すぐに事業者のポジショントークになってしまうケースが散見されます。
しかし、前提として皆さんに知っておいていただきたいのは、現在では片付けを依頼できる多くのサービスが提供されているという点です。
たとえば、ご家族だけで介護や片付けを行うのは、非常に難しいケースが少なくありません。
介護職でも、片付けを行う事業者でも、ご家族の皆さんよりも現場での経験を積んでいます。
片付けをプロに依頼することで、未然にリスクを防ぎ、業者の知見をあなたのものとして有効活用できます。
もちろん、事業者に依頼するかどうかの判断はご家族の皆さんに決定権があるわけですが、プロの手を借りるというのも、選択肢のひとつとして残しておいていただきたいと思います。
思わぬ負担を大きく軽減できるかもしれません。
身近なデジタル遺品についてもサポートが必要な時代に。
パソコンやスマートフォンの利用率は、ご高齢の方にも浸透しつつあります。
特に、現在６０〜７０歳代の方々は、パソコンが職場に登場した際には、まだ仕事をされていた方が多くいらっしゃいます。
そのため、ご自宅でもパソコンを利用されるシーンも多く、お持ちの方も多いのです。
こうしたパソコンは、普段使用する操作方法について熟知できていらっしゃる方も多いのですが、こと処分の際には、ご自身でどのように安全に処分するのかをご存知ない方もいらっしゃいます。
こうしたご両親へ、子供や孫が率先して設定や処分時の方法をレクチャーすることで、誰もログインパスワードを知らない、とかハードディスクに個人情報が保存されたまま破棄してしまうというリスクも軽減することができます（物理的に破壊していない場合には、データをサルベージという手法を用いて簡単に取り出すことができてしまいます）
悪徳業者に騙されないために。
いざ、生前整理を行う場合には、独力で行うことが難しい場合も多く、私たちのところに依頼がございます。
こうした専門の業者へ依頼する場合にも注意が必要です。
「遺品整理士」という職業は、国の定める国家資格とは少し異なる資格であるため、兼業などをされている方もいらっしゃいます。また、遺品整理と謳っていても、遺品整理士の資格を保持しておらず、普段はリサイクルショップの店先に立っていて、遺品整理の依頼があった場合に、スタッフを引き連れて現場に向かうというスタイルもあるようです。
こうした業者は、専門性が著しく低い場合もあり、最悪の業者には、見積もり段階では、非常に格安の見積もりを提示するにも関わらず、作業終了後に手のひらを返して、法外な料金を悪どく請求するという場合もあるのです。
悪徳業者が存在することを知り、悪徳業者を排除するためには、口コミや実際に問い合わせて質問を投げかけるというような作業が必要不可欠なのです。
インターネットで情報を検索して、電話でコンタクトを取るという流れを繰り返す煩雑な作業は、スマートフォン操作やパソコン操作を熟知した子供世代、孫世代の出番です。
大切な家族のために、率先して話し合いの機会を設けてみてはいかがでしょうか。
価値観の異なる親世代と子世代の差を意識しよう
こちらは以前から大変反響のある記事なのですが、この記事の中でご紹介しておりますように、親世代と子供世代では、モノに対する価値観が決定的に異なることがあります。
親世代の本当に大切にしていたものを、事前に把握しておくことで、ご両親の意思を的確に反映させた実家の整理が可能となるのです。
まとめ
インターネットリテラシーと呼ばれる、正しく情報を扱う技術が、ご両親よりも高い子供世代、孫世代が、家族一丸となって協力する必要性と、正しく情報を獲得できるからこそ、悪徳業者を排除することができること、さらには、事前に話し合いをしておくことによって、不測の事態に対応するために、お盆やお正月など、折に触れて少し話し合って見るのはいかがでしょうか。
また、お盆時期には、有名情報雑誌にて、実家の問題について特集が組まれることも多いので、是非是非参考にしていただくと良いかと思います。
当記事が、同じ悩みを抱えていらっしゃる方への一助となれば幸いです。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。